防犯カメラについての用語集です。
コンピュータ用語、ビデオについての規格など、防犯カメラで用いられている場合の意味合いについては、本来のモノとは若干違うケースもあります。

RCA端子

RCA端子とは、オーディオ機器の接続端子として多く用いられている接続端子のことである。映像関連・音響関連の機器で多く採用され、ピンジャックと呼ばれることも多い。

RCA端子は音声チャネルや映像チャネルなど、複数をまとめて1本のケーブルとなってるケースも見られる。その場合、ピンジャックと、それに対応するプラグには、黄色や白、緑などの色がつけられており、同じ色をつなぐことで正しく接続できるようになっている。

RS-232C  

シリアル通信規格のひとつ。防犯カメラについて言うなら、カメラのパン・チルト・ズーム(PTZ)コントロールに使われる。
9ピンないし、25ピンコネクタを用いる事が多い。
最近ではRS485に対応している機器が大部分なので、新製品ではなかなか見かけなように思う。
ケーブルの長さは、RS-232Cの規格そのものでは特に規定もなく、モデムなどで用いる場合は、数キロに及ぶ場合もあるが、カメラコントロールで使うのなら、機器の適用性・仕様に応じた長さでの運用となる。

RS-422  

シリアル通信規格のひとつ。防犯カメラについて言うなら、カメラのパン・チルト・ズーム(PTZ)コントロールに使われる。同じシリアル通信規格のRS-232Cと比べて、より長距離での使用が可能。

RS-485

シリアル通信規格のひとつ。防犯カメラについて言うなら、カメラのパン・チルト・ズーム(PTZ)コントロールに使われる。
RS-422と同じく、長距離での使用が可能。また、 RS-422は1台のみの接続を目的としています、RS-485だと複数の接続が可能です。 (マルチポイント接続)
PTZカメラを複数接続する場合等はRS-485を使用します。

HDMI

デジタル-インターフェースの規格。ビデオ信号のデジタル伝送規格である DVI をもとに AV 機器向け機能を追加したもの。防犯カメラレコーダーのOUTPUT(出力)欄にあるのなら、一般市販のHDMI入力のあるモニターに接続可能。

HD-SDI

HD-SDIとは、High Definition Serial Digital Interfaceの略で、ハイビジョン映像用のシリアル・デジタルビデオフォーマットの規格です。
より高画質な防犯カメラが求められている中で、それまでのアナログ規格に代わる高規格として、防犯カメラ・レコーダに採用されています。
同軸ケーブルで画像をレコーダに送り込む仕様なので、時間遅延などが発生しない為、(IPカメラと比べて)より高レベル・リアルタイムの映像確認が必要な現場向けの仕様です。
それまでによく用いられていた960Hと比べて、映像の容量は倍加し、多くのケースでは、秒あたりのコマ数も多く(こまかく)設定して運用する事が多いので、結果として、大容量のレコーダを準備する必要があります。

エクリプス機能  

エクリプス(Eclipse)とは、天文学用語では、「食」日食をイメージするとわかりやすいのですが、光をさえぎる事を指します。
防犯カメラシステムで、エクリプス機能とは、画像に極端に明るい高原が映りこんだ場合、ハレーションや周辺の明るさを見やすいよう調整るる為、黒くする機能を指します。

S/N比  

映像信号のレベルとノイズのレベル比。 数値が大きくなればノイズが少なくなります。
普段の明るさのなかの画像では、あまり問題視はしません。薄暮の時に、明るさを増幅する時に、ノイズがどのくらい多くなるのか?といった点を確認します。

NTSC方式

アナログカメラないし、テレビの信号規格。
レガシー規格とも言う。また、「古いTVの規格」と言ったりもする。
走査線は525本、FLPSは30コマ。
海外には、アナログカメラの規格としてPALなどもあるが、日本国内だと、NTSCが標準とみなしていいと思います。

LED

防犯カメラで、LEDについて考えるケースは、暗視機能にかかわるところかと思います。
暗闇であっても、赤外線を投光すれば、赤外線カメラで撮影する事ができます。
近赤外線まで感度をもつCCDを搭載してあるカメラの場合、1台のカメラで夜間の暗視も可能になります。

LEDで赤外線を照射して夜間監視を行う場合、有効な監視距離を把握するには注意が必要です。
投光距離と、赤外線モードの際の解像度がうまく一致していない場合、カタログスペック通りの性能は出にくい場合も見受けられます。

オートアイリス

オートアイリスとは、画面への入光量を自動的に調整する機能です。
レンズの絞りを被写体の明るさの変化に対応して動かすオートアイリスレンズを用いたり、CCDシステム側でソフト的に対応したりします。
ビル内で照明が一定の場合なら、レンズ絞りを適切に初期設定しておけば、オートアイリスはあまり重要ではありません。
屋外や建物の開口部、出入口だと、光の加減は時間帯により変わるので、自動調整(オートアイリス)は必須になります。

オートゲインコントロール

AGCは入力信号が弱い場合には感度を上げ、逆に入力信号が強い場合には感度を下げて出力することによって、出力が常に一定であるように、入力信号を可変制御することができる。例えばAMステレオ放送などの無線通信では、受信電波は強弱が一定していないが、受信した信号を増幅させて出力するまでの過程でAGCを通すことによってレベルを一定にし、スピーカーからは一定の音量で音を出力することが可能になっている。同様にして、デジタルビデオカメラで撮影した映像の明暗差なども、AGCによって均一の明度になるよう制御されている。

オートフォーカス

オートフォーカスの方式は、大きくアクティブ方式パッシブ方式の2つに区分される。

アクティブ方式
レーダーと同様の原理で、対象物(被写体)に赤外線・超音波などを照射し、その反射波が戻るまでの時間や照射角度により距離を検出する方式。コンパクトカメラにおいては標準的な方式である。
この方式では、暗い場所でもピントを合わせることが可能な反面、対象物との間に透明な板(ガラスなど)がある場合に距離検出を間違うことがある。また風景写真のような遠距離のピントは、反射波がカメラまで届かなかったり、届いても微弱なためにピントを合わせにくい。

パッシブ方式
アクティブ方式のように赤外線などを用いず、レンズで捉えた画像を利用して測距を行う方式。AF一眼レフカメラの位相差検出方式、デジタルカメラのコントラスト検出方式、フィルム式コンパクトカメラで用いられていたパッシブ外光方式などがある。
アクティブ方式の苦手な遠距離のピントでも合わせられるが、暗い場所や、コントラストの極端に低いものにピントを合わせることが難しい。暗い場所でのピント合わせを補助するために、照明を内蔵しているカメラが多い。
コンパクトカメラ、デジタルカメラでは、これら2つの方式を併用した機種もある。

オートフリップ

カメラが垂直方向に被写体を追い続けると自動的に画像の天地を反転させて常に監視者の視線に対して正方向で画像を表示する機能

オートホワイトバランス

白い紙に晴天時の太陽があたっているとき、夕日があたっているとき、電球の灯りがあったっているときでは、それぞれの白が違います。 白いものが白く写るように色の補正をおこなう機能をホワイトバランスといいます。

被写体は、太陽の光やライトなどの光源からの光を反射して、目やレンズに写ります。人間の目は、被写体に自然光があたっていても、電球や蛍光灯の光があたっていても、白い色は白と認識しますが、実際には光源によって、青っぽくなったり、赤っぽくなったりしています。 光源には色温度があるためです。防犯カメラでは、白いものが白く写されるように調整する必要があります。どのような光の下でも適切な白色を自動で再現するための機能がオートホワイトバランスです。

オンスクリーンディスプレイ(OSD)

防犯カメラの出力した画面の上に重ねて表示され、ディスプレイ本体の前面や側面などに配されたボタンで操作するオンスクリーンディスプレイ搭載したカメラでは、本体には上下ボタン、選択ボタン、決定ボタンなどいくつかのボタンのみが置かれ、画面に出現する設定画面を操作して調整を行なう。 部品点数を減らしてコストを削減できるほか、複雑な調整も可能になった。